資産形成をするうえで、先人の知恵を借りることはとても有意義だよ。
ここでは、投資における格言・名言・アノマリーについて記事にしていくよ。
投資格言:「人の商い、うらやむべからず」
江戸時代に米の商いで莫大な富を得たとされる本間宗久が記した「相場三昧伝」にある格言です。「人の商い、うらやむべからず」とはその名の通り、ほかの人がうまく行っている話を聞いてうらやましがるなという意味になります。
株式投資をしていると、SNSで個人投資家やインフルエンサーが「○○買って、いくら儲かった」という情報に山ほど出会います。
これからでも遅くないと買い煽られて、実際にエントリーして損をするということが、そういった情報以上に起こっています。大抵はそういった情報が流れているタイミングが天井です。
ほかの人のうまく行っている話をうらやましがって投資するのではなく、自分で調べて納得できるものに投資すべきです。
仮に自分で考えて行った投資であれば損をしても納得できますし、次への成功に向けた経験にもなります。やはり、他人に乗った失敗からは学ぶことは皆無です。
投資名言:「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」
この名言は「イングランド銀行を潰した男」としても有名なジョージ・ソロス氏のものです。
短期の個人トレーダーの9割は退場(投資をやめてしまう)に追い込まれるといわれています。また、全投資信託の平均保有期間は2.5年です。(2021年4月産経新聞より)
つまり、多くの人が3年もたたずに投資をやめてしまっていることになります。
このブログでは長期投資の重要性は常々記事にしていますが、複利の効果はいかに多くの資金をできるだけ長い期間市場に置き続けるかにかかっています。
投資の恩恵を受けるには、株式市場に居続けることの重要性を理解することが必要です。つまり、株式市場で生き残ることが極めて重要であるということです。
複利の効果が効いてきて、お金が増える(儲かる)ということは、市場に生き残った人間だけが享受できるものであるということを端的に表した名言であると思います。
投資アノマリー:大統領選挙の前年の市場は堅調
これは米国大統領選挙の前年は株式市場は上昇する傾向にあるというアノマリーです。
大統領選挙の前年は票集めのために現金をばら撒くことで、市場にお金があふれ株式市場もそれに伴って上昇するために起こると言われています。
実際に、過去の大統領選挙の騰落率を見てみると以下の表のようになります。
1971年以降、マイナスとなった年は1度しかありません。また、平均騰落率も16.0%と高いパフォーマンスを誇っています。
表にはありませんが、米大統領選挙の前年にあたる今年2023年の8月段階のダウ平均の騰落率は+7.2%となっています。
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