新NISAの成長投資枠(年間240万円)では米国ETF購入できる見込みです。
今回は、NISA枠で購入する場合におすすめのETFを紹介していきます。
ETF(上場投資信託)とは?
ETF(上場投資信託)とは、投資信託の一種で、証券市場で取引されます。
投資信託との最大の違いは、リアルタイムに価格が変動し取引を行う点です。
一口当たりの取引価格も数百円のものもあれば数万円のものもあります。
投資信託のように、どの商品も100円から購入できるというわけではありません。
細かい所だと、投資信託とは違い分配金が再投資されないなどの違いはあります。
あとの大筋は投資信託と同じです。
また、今回は米国ETFですので取引はドルで行うことになります。
複数の通貨を持っておくことはリスク分散という意味で有効ですから、ドルで資産を持っておくこともとても重要です。
また、米国ETFは経費率が低いことも魅力の一つです。
最後に日本の株式は銘柄コードと呼ばれる4桁の数字で表されます。トヨタ自動車であれば「7203」です。米国ではティッカーシンボルという2~5文字のアルファベット(記号含)で表されます。アップルであれば「AAPL」で表されます。この記事でもティッカーでの記載を行っています。
株価情報等も記載していますが2023年7月28日現在のものです。
- リアルタイムで取引可能
- 商品によって価格は違う(数百円から数万円)
- あとは投資信託とほぼ同じ
- ドルで資産を持つことができるので、リスク分散につながる
おすすめするETFの選定基準
ETFには、インデックスに連動するものや金価格や石油価格、債券価格に連動するものなど、さまざまな種類があります。
ここで紹介するETFは指数に連動する商品のなかで、長期目線でのおすすめを紹介したいと思います。
- 米国主要指数に連動するETFであること
- 時価総額が高く、流動性も高いこと
- レバレッジ商品を除く商品であること
1 S&P500連動型のおすすめ米国ETF
おすすめ①:VOO(バンガード・S&P500 ETF)
S&P500に連動する成果を目指すETFです。VOOは一株当たり415.82ドルで購入することができます。
年初来リターンは19.30%経費率は0.03%です。
時価総額も流動性も高く非常におすすめの銘柄です。
おすすめ②:SPY(SPDR S&P 500 ETF トラスト)
こちらもS&P500に連動するETFです。SPYはもっとも古いETFで1993年1月23日より上場しました。一株当たり、455.15ドルで年初来リターンは19.22%、経費率は0.09%です。
おすすめ③:IVV(iシェアーズ・コアS&P500)
S&P500に連動する成果を目指すETFです。IVVは一株あたり457.88ドルで購入することができます。
年初来リターンは19.27%、経費率は0.03%です。
2 それ以外の指数に連動するおすすめ米国ETF
おすすめ④:QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)
QQQはNASDAQ100に連動するETFで最も有名なETFです。
NASDAQ100は米国のベンチャー企業向け株式市場NASDAQに上場している、流動性が高く時価総額の高い企業100社で構成されています。
NASDAQ100の構成銘柄の多くが情報技術系の企業となっているのが特徴です。
QQQは1株あたり377.52ドルです。経費率は若干高めの0.20%です。年初来リターンは41.85%とかなりの成績を残しています。2023年はジェネレーティブAIの登場によりIT企業の上昇が大きく、NASADAQ100は大きな恩恵をうけました。
ほかにもQQQMやQQQTなどNASDAQ連動ETFはありますが、時価総額や流動性の観点から、今回おすすめするのはこの人銘柄です。
おすすめ⑤:VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)
VTIは「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」に連動する成果を目指すETFです。この指数は米国株式市場の大型株から小型株までの100%すべてをカバーする、時価総額加重平均型の株価指数です。
米国の市場のすべてに投資するのがこのVTIです。一株225.31ドルです。経費率は0.03%、年初来リターンは18.77%となっています。
アメリカのIT企業の役員でありながら、日本で芸人をしている厚切りジェイソンさんが積み立てていることでも有名になった商品です。厚切りジェイソンさんはこのVTIでFIREしたことでも有名です。
おすすめ⑥:VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)
VTは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動する投資成果を目指すETFです。同指数は、先進国と新興国市場の両方を対象とし、米国内外の株式で構成されています。時価総額加重型の指数で全世界に分散して投資することができます。
VTは全世界40か国9,400銘柄に分散して投資することができます。
これまで紹介したものとの大きな違いは、米国だけではなくすべての世界株式市場に分散して投資できる点です。
一株あたり100.00ドルと他のETFと比較して購入しやすい値段となっています。経費率は0.07%、年初来リターンは16.41%です。
まとめ
ティッカー | 連動指数 | 株価/ドル | 経費率 |
VOO | S&P500 | 415.82 | 0.03 |
SPY | S&P500 | 455.15 | 0.09 |
IVV | S&P500 | 457.88 | 0.03 |
QQQ | NASDAQ100 | 377.52 | 0.20 |
VTI | CRSP US トータル・マーケット・インデックス | 225.31 | 0.03 |
VI | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 100.00 | 0.07 |
以上が今回おすすめする米国ETFです。
正直、これらのすべてのETFは極めて優秀なものとなっています。どれを選ぶかについては、個人の趣味になってくるかと思います。
もっと攻めた投資をしたいという人は、これらの銘柄を中核(コア)に据えながら、サテライトとして個別株やリスクの高いETFをポートフォリオに組み込むとよいでしょう。
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