知っておきたいS&P500

投資の基本

今回は、このブログで頻出するS&P500とは何かについて解説します。

株価指標とは?

株式市場の値動きを知るために様々な指標というものがあります。
有名なところでは、日経平均やNYダウ平均などがあり、耳にしたことがあるかと思います。
日経平均日本経済新聞社が公表する、東京証券取引所プライム市場(過去の東証一部)に上場する流動性の高い(よく売買される)225銘柄の株価の平均値です。
つまり、株式市場の大まかな流れを把握するために参考となるのが指標です。

S&P500はどんな指標?

S&P500はスタンダード&プアーズ社が算出する指標です。
米国のニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NSADAQに上場する企業から500社を選び算出されます。

S&P500に入るにはいくつかの要件を満たす必要があります。
例えば、長期にわたって連続で黒字であることや、時価総額127億ドル以上(日本円で約2兆円以上。日本では70社ほどしかありません)であることなど、厳しい要件を満たさなければなりません。

S&P500はこれらの基準によって選ばれた上位500社の※1株価の平均の値です。
これらの要件をすべて満たすには、非常にハードルが高く米国における超優良企業で構成された株価指標となります。

以下は、S&P500のこれまでのチャートです。

S&P500は長期的に右肩上がりであることが分かるかと思います。

S&P500の構成銘柄は、業績によって定期的に組み替えられています。
つまり、S&P500は今をトキメク米国企業の指標と言えます。

※1厳密には時価総額加重平均という方法によって算出されています。構成割合が時価総額の大きな企業が多くを占めることになります。1位のアップルは全体の5.9%、2位のマイクロソフトは全体の5.6%を占めています。これらの企業の株価に大きな影響を受けることに注意が必要です。

以上、S&P500についての説明でした。
この辺りの知識を身につけていたら、金融リテラシーは相当高い方だと言えるのではないでしょうか。
金融リテラシーの高さは、資産形成の成果に直結しますから、今後も学び続けていきましょう。

まとめ

  • S&P500は株価の動きを知るための指標
  • S&P500は米国優良企業から算出される指標

 下表はS&P500の「組入に係る企業要件」と「S&P500構成上位10銘柄」

時価総額時価総額127億ドル以上(2023年1月4日現在) 
流動性評価日までの各半期における売買高が最低25万株あること 
財務健全性直近の四半期および直近の連続4四半期が黒字であること 
本拠地米国企業であること
浮動株最低50%が浮動株であること
セクター分類セクター(業種)間のバランスの維持
IPO最低でも上場から12ヵ月後になってから検討
参考:S&P500組入れ要件(S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス: S&P 米国株価指数メソドロジー)

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